もりりんは、その昔、マクドナルドで店長をしてました。
でも、退職しちゃって以降、すっかり、店長だったことを忘れほうけていたのですが、
結構いろいろ習ったし、眠らせてもしょーがないし、
「聞きたいっ!」って声も結構いただくし、
ちょっと商売の話でもしてみちゃおうかな、と思います。
ただ、ここで、マクドナルドのプロになってもらってもしょーがないので、
アフィリエイトに置き換えてお話をすすめたいと思います( `・∀・´)ノ
最終的には、自分で「ビジネスプラン」が立てられるようになってほしいのですが、
そのためには、「目標設定」のための「事実の収集」が不可欠です。
実際に、ここのところを、マクドナルド流でお話しますが、
これからお話しするプロセスは、どのビジネスでもキモになる、
大事な部分ですので、がんばっていきましょう!
ウチのバラは世界一
実際は、社員教育プログラムで、ワークショップとして実施していて、
まったく別の話を使うのですが、モチーフを変えて、アレンジしています。
以下に出てくる、いくつかの情報から、
「私」が、一番すべきことは何か、考えてみてください。
「真の原因」は、どこにあるでしょうか?
- 私は自分の庭をとても誇りに思っている
- 私は隣人が大嫌いだ
- 隣家のバラは見事に咲き誇っている
- ハムシはバラを食い尽くす
- うちの芝刈り機は壊れている
- うちのバラはところどころ枯れていてみすぼらしい
- モグラはうちの芝生にトンネルを掘る
- 私の主な関心ごとは私の庭のバラである
- 隣人はメガネをかけている
- 私はうちのバラをきれいに咲かせたい
- モグラはハムシしか食べない
- 隣人はうちのバラを馬鹿にする
- うちのバラは水を必要としない
- これまで、バラは隣家より見事に咲いていた
- うちのバラは化学肥料を必要としない
- ハムシを食べにモグラがくる
- 私はうちのバラのことでイライラしている
少し、時間を取って、考えてみてくださいね。
「真の原因」は、何でしょうか?
・・・・・・
考えましたか?
では、見てみましょう。
真の原因は、「ハムシ」です。
答えはすぐに見つかりましたか???
それとも、「芝刈り機が壊れているからだ!」とか、
「モグラが原因だ!」と、思ってしまいましたか???
もし、「((((;゚Д゚))))?????」と、
さっっっぱり、意味が分からない、
どーして、芝刈り機じゃないの?モグラじゃないの?ってところで、
立ち止まってしまったら、もりりんにメールしてくださいね。
問題解決のプロセス
さて、問題解決のプロセスでは、「真の原因を探る」ことが、
もっとも重要な項目なんです。
先ほどの「ウチのバラは世界一」で、「ハムシ」が真の原因だ、と言いました。
なぜなら、「私」はバラをとても大事にしていて、
そのバラを食い荒らすのが「ハムシ」だからです。
ハムシさえいなければ、バラは枯れないし、
モグラだって来ないんです。
ハムシが一番の元凶、ですよね?
ここで、まず、必要とされるのが、
事実を収集する、というスキルです。
これを、マクドナルド的に、「gather facts」といいます。
まずは、事実をありのまま、憶測なしで収集するんです。
「イロメガネ」は厳禁です。
思い込み、勘違い、は、真の原因を追求する邪魔にしかなりません。
また、事実の収集はより深く、1歩踏み込むことが大事。
「なぜ?そうなんだろう」と、「なぜ?」を繰り返しながら、
事実を収集していくんです。
アフィリエイトでも、最初は、右も左も分からないから、
ひとつひとつ、作業工程を確認しながら作業をすすめますね。
けれど、慣れてくると、「察し」がつくようになっていくんです。
10を聞かないと1もできなかったのが、
10を聞けば10できるようになり、
2~3を聞けば、10を連想できるようになる、
打てば響く
ようになるんです。
ところが、その「打てば響く」段階に至る前の段階で、
まだ、10を聞かないと1ができないって状況なのに、
「連想」だけで結論を急ぐということは、
ときに、「そうだろう」と決め付け、事実をゆがめてしまいます。
「売れないのはアクセスがないからだ!」と、
表面上の、一部の事実だけを見て、結論を出せば、
「じゃぁ、アクセスさえあればいいんだ」と、
闇雲にコメントまわりをしたり、と、あらぬ方向に突き進むことになります。
アクセスが少ない、というだけでも、
「訪問者数」が少ないのか、「ページビュー」が少ないのか、
その違いだけでも、立てる戦略は変わってくるんです。
訪問者数は毎日300あるけれど、ページビューも300だった場合、
平均して、ブログを見に来てくれた人は、1ページしか読んでない、
つまり、トップページだけ見て帰っている、という計算になりますよね。
トップページだけ見て帰ってしまう、という事実があるのなら、
改善すべきは、「読みたくなる記事」つまり、ライティングだったりしますね。
ブログの利便性が悪くて、どこを読んだらいいのか分かりにくい、
ということも考えられます。
ならば、コメント回りをしても、根本的な解決は図れないですよね!
訪問者は少ないけど、何ページもクリックして読んでくれている場合なら、
真の原因は「ライティング」ではないでしょう。
逆に、訪問者の絶対数を上げることを考えないといけません。
事実の収集は、1歩踏み込んで行うことが大事です。
ここで、もう一度、「ウチのバラは世界一」に出てくる、
「情報」を見てみましょう。
今度は、その、「情報の質」に注目してみてくださいね。
- 私は自分の庭をとても誇りに思っている
- 私は隣人が大嫌いだ
- 隣家のバラは見事に咲き誇っている
- ハムシはバラを食い尽くす
- うちの芝刈り機は壊れている
- うちのバラはところどころ枯れていてみすぼらしい
- モグラはうちの芝生にトンネルを掘る
- 私の主な関心ごとは私の庭のバラである
- 隣人はメガネをかけている
- 私はうちのバラをきれいに咲かせたい
- モグラはハムシしか食べない
- 隣人はうちのバラを馬鹿にする
- うちのバラは水を必要としない
- これまで、バラは隣家より見事に咲いていた
- うちのバラは化学肥料を必要としない
- ハムシを食べにモグラがくる
- 私はうちのバラのことでイライラしている
この、集まった情報の中に、「優先順位の低い」情報が混じっています。
「隣人はメガネをかけている」などがその代表格です。
情報は、細かく、丹念に集めることが大事ですが、
集めた情報に、ちゃんと優先順位をつけていかないと、
「真の原因」を追究する邪魔になります。
「バラをきれいに咲かせたい」というゴールに対し、
目的を外れている情報は、優先順位を落として、そぎ落としていくんです。
「私は隣人が大嫌いだ」なども、バラをきれいに咲かせるには、
不要な情報ですね。
「うちの芝刈り機は壊れている」も、そう。
芝刈り機がする役目は、「伸びた芝を切る」ことです。
表面の体裁を整える役割しかしませんから、
根本的に、バラを食い荒らすハムシを退治することにはなりません。
こうやって、「分析」(analysis)していくことで、
真の原因を探っていくのです。
「真の原因」が追究できたなら、
次は、いかにして、その「真の原因」に対処するか、
戦略を立てます。
「計画の立案」(make a plan)と、
ディシジョンメイキング(意思決定)です。
ハムシを退治するために、
薬剤をまく、手で除去する、
業者に依頼する、ハムシを食べてくれる益虫や益獣を使う、
考えられる手段はいくつもあります。
ここで、ちょっと、マクドナルド的に考えてみましょう。
マクドナルドでは、お客様に提供するサービスのことを、
QSC(quality、service、cleanliness)といいます。
「品質」「サービス」「清潔さ」という、3つのカテゴリーで、
それぞれ、高い基準を維持することが求められるんです。
細かい基準が設定されて、数値で評価されていきます。
「最近、QSCのレベルが下がってきた・・・とくに、清潔さのレベルが低い」
と感じたマネージャーがいたとしますね。
このマネージャーは、どうすれば、
「清潔さ」のレベルを向上させ、基準を満たすことができるでしょう?
マネージャーは店舗に2~3人しかいません。
一人で全部抱え込むには、忙しすぎるし、
第一、数十人もいるアルバイトスタッフを
うまく巻き込み、みんなで清掃したほうが、効率がいいに決まっています。
「清掃のためのチェックリストがないから、作ればいい」
「今の清掃箇所チェックリストは項目が少ないから、増やせばいい」
確かに、こうすれば、スタッフがチェックリストに沿って、
清掃をしてくれるかもしれませんね。
けれど、単純に、
汚れている ⇒ やらせればいい ⇒ じゃぁ、チェックリストだ!
これでは、問題の表面をなでただけです。
「真の原因」はどこにあるのか、ちゃんと見極めていません。
ひょっとしたら、何ヶ月も、仕事ぶりを評価してもらえてなく、
アルバイトスタッフがやる気を失っているのかもしれませんし、
アルバイトスタッフの適正人数が確保できずに、負担が増えてしまって、
「清掃したくてもできない」状況なのかもしれません。
もし、がんばりを評価してもらえず、やる気を失っているスタッフや、
忙しすぎていっぱいいっぱいのスタッフに対し、
「清掃チェックリスト作ったから、掃除、よろしくね!」
などと言ったら、
「ふ・ざ・け・る・な・よヾ(*`Д´*)ノ”彡☆」
と、反感を買ってしまうでしょうね。
「仕事を評価してもらえず、時給を上げてもらえない」と、
やる気を失っているスタッフに対し、
マネージャーはどう接すべきでしょうか?
適正人数が確保できず、忙しくて負荷がかかっているスタッフに対し、
マネージャーはどう対処すべきでしょうか?
時給をあげてあげればいい?
適正人数を確保して、さらに、清掃専用のスタッフを雇えばいい?
ここで、考えなければいけないのは、
私たちはビジネスをしているんです。
費用対効果はどうなのか、
そういう、
経営者の目線
を持つことが大事です。
だから、単純に、「スタッフ全員時給アップだ」とか、
「よーし、今の2倍、スタッフを増やそう」とか、
そういう、場当たり的な解決策では、経営者として失格です。
「真の原因は何か」
「考えられる解決策はどんなものがあるか」
「それぞれの案のなかの費用対効果はどうか」
「費用対効果だけでは解決できない深刻な問題ではないのか」
よく考えて、戦略を立てていきます。
戦略が決まったら、当然、全力で実行します。
けれど、多くの場合、
やりっぱなし
で終わってしまうんですね。
だから、何度も同じミスをする、経験から学ばない、
チャンスをつかみそこなうんです。
「実行と評価」(execute & evaluate)はセットです。
アフィリエイトの場合なら、「無料レポート」という、
すばらしい手段がありますね。
最高の「評価の場」です。
こういうことをやってみた、
結果、こういう効果が得られた、
こういう、「評価」を発表することで、
読者さんを集められるという、一石二鳥の場所。
有効に活用したいですね。
Gather facts(事実を収集する)
Analysis(分析をする)
Make a plan(計画の立案)
Execute & evaluate(実行と評価)
マクドナルドでは、
この頭文字をとって、「GAMEプロセス」と呼ばれていました。
この「GAMEプロセス」をモノにできれば、
大概の問題は、スムーズに解決します。
ビジネスプランを自分で作成できるようになるためには、
この「GAMEプロセス」をものにすることが、第一番の課題なんです。
コメント
とても勉強になりました。
ありがとうございますm(__)m