そういえば、そういえば、なんだけど、
作ったことすら忘れていたサイトから、
amazonの売り上げがあったりして、
久々にamazonの報酬履歴を見ていたら、
「たまごっち」が売れてたりしてびっくりしてみました。
で、あぁ、たまごっちといえば・・・みたいな、
そんな話をしてみたいなと思います( `・∀・´)ノ
もう、かれこれ15年くらい前だと思うんですが、
「たまごっち」って、爆発的に売れたんですよね。
それはもう、やばいくらい売れたんです。
どんくらいやばいかと言うと、
たまごっち目当てに車上荒らしとか強盗が発生して、
それに「たまごっち狩り」という名前までついて、
社会現象と化したくらいやばかったんですよ。
事件の発端は、確か、
安室奈美恵がテレビのトーク番組で、
「たまごっちっていうゲームに夢中♪」と発言したこと。
当時、安室奈美恵と言えば、
それはそれは絶大に売れていて、
出す曲が軒並みミリオンだったりしてたんですね。
まぁ、小室哲哉が一番調子に乗っていた時期でもあり、
メディアが多様化する前の最後の国民的アイドルだったのよ。
で、安室奈美恵の真似をする「アムラー」なるギャルが
うじゃうじゃと街を闊歩してたしね。
そんな大人気だった安室奈美恵が、
テレビで「たまごっち」を紹介したもんだから、
翌日、日本中の店頭からたまごっちが消えうせ、
そこからパニックに近いたまごっち争奪戦が繰り広げられたんだ。
バンダイだって製造が全然追いつかず、
店頭に入荷できない状態が続いてねー。
「手に入らない」と思うと、
ますます手に入れたくなるのが人情ってもんじゃない?
で、もう、異常なまでに過熱して、
たまごっちを持っていることがすごいステータス、
みたいになったんだよね。
そんな時、当時、高校生だったうちのイトコが、
「たまごっちってさ、先月まで、
東急ハンズでワゴンに山盛り、投げ売りされてたのに、
あの時買っておけばよかった・・・_| ̄|○ il||li」
って、むちゃくちゃ嘆いていたんだよ。
まぁ、たかだか2000円程度のおもちゃだったし、
買おうと思ったらいつでも買えるよね。
でも、東急ハンズで投げ売りされてたら欲しくもならないんだけど、
”あの”安室奈美恵がハマってるっていうし、
みんな欲しがっているし、持っている子は鼻高々だし、
つかみ損ねた女神の前髪を悔やんで悔やんでねー。。。
・・・・・・でもね?
これってさ、「安室奈美恵」というフィルターがなかったら、
多分あそこまでの騒動にはならなかったよね?
だって、手に入れようと思えば、
いつでも手に入れられたのに、
欲しくならなかったんだもん。
だから、イトコにとって、
たまごっち自体の持つ価値なんて、
大したことはないんだよ。
でもそこに、
● 人気絶頂の安室奈美恵というフィルター
● どこに行っても手に入らない「希少性」というフィルター
● 友達みんなが欲しがっている「社会的証明」というフィルター
そういう、何層ものフィルターがかかって、
大して欲しくもなかったものが、
熱烈に「欲しいっ!!」ってなったんだよね。
私たちみたいに、情報発信で稼ぐ仕事で、
一番大事なのは、
【 いかに、フィルターをかけていくか 】
だと思うんだ。
【 どういう価値を感じさせるか 】
とも言えるよね。
その、どういう価値を感じさせるかってのは、
決して、たまごっちの機能がどうとか、
ましてや値段が安いとかじゃなく、
自分の目から見てどうだ、という、
『自分フィルター』だと思うんだよ。
フィルターってさ、空気なり、液体なり、
そういうものを通過させると、余計なゴミを取って
きれいにしてくれるじゃない?
フィルターを通すと、きれいな空気とか、
ゴミが取れたてんぷら油とか、
ジャリジャリしないコーヒーとか、
こう、何と言うか、『心地いい』ものができるでしょ?
ほら、「価値」が生まれるじゃない?
自分フィルターを通すことで、
新しい価値を感じてもらったり、
余計な情報をそぎ落として、
心地いい情報だけをお届けしたり。
自分フィルターを通さない情報発信ってさ、
コップの泥水を、そのまま別のコップに移すのと変わらないよね。
自分フィルターを通して、
泥をろ過したり、雑菌を取り除いたり、
イオン的なものをプラスしたりするのが大事なんだよ。
だから、
「私のフィルター」っていう要素、
これは絶対に忘れたらダメなんだね。